乳幼児のお薬の飲ませ方

容器を軽く振って混ぜ合わせ、スポイトで舌の奥のほうにたらして上げます。
スプーン・哺乳瓶の乳首・おちょこなどでもよいです。

水やぬるま湯と一緒に粉のまま飲める子はその方法で。
乳児には少量の水やミルクをたらして練り、ほっぺたの内側や上あごの部分に塗りつけて授乳させます。
少し大きくなったら、少量の水やジュース（必ず飲みきれる10～20ｃｃ位）に溶かしてシロップと同じ様にしてもよいです。
またヨーグルトやアイスクリーム・市販のお薬服用ゼリーに混ぜて食べさせてもいいです。
少々面倒くさいですが、出来ればスプーン上で（アイス/薬/アイス）のようにサンドしてあげるのがより飲みやすいです。
ただし薬によっては逆に苦味が増して飲みづらくなるものもあるので、あらかじめ医師や薬剤師に確認をしましょう。
１歳未満のお子さんには、蜂蜜は使用しないこと。

嫌がるお子さんに薬を飲ませるのは大変なことです。しかし薬は持っているだけでは効きません。飲んで初めて効くものですので、最終的には鼻をつまんでも飲ませると言う強い意志だけは持ちましょう。その上でですが、なるべくそのお子さんの飲みやすい方法を探してあげましょう。そしてちょっとでも飲めたら、「ほめてあげる」ことを忘れないようにしましょう。これで飲めたことがうれしくて、以後スムーズに飲めるようになった子がたくさんいます。
また、「ママといっしょに飲もうね」とママも飲んでみせるのも有効です。
（もちろんサプリメントでかまいません）

薬を溶かしたり飲むのに、ヨーグルト・乳酸飲料・イオン飲料・ジュース類は避けましょう。
余計に苦味が増してしまいます。良いのは、牛乳・アイスクリーム（ロッテの爽がお勧め）・お茶などです。また練乳（イチゴにかけるやつ）を薄く溶いたものやちょっと大きな子なら冷たいミロやココアでも飲みやすいですよ。

※それでもどうしても飲めないと言う場合には、次回から同一成分・同用量のジェネリック医薬品のクラリスロマイシンＤＳ小児用１０％「トーワ」（東和薬品）に代えてもらえるように、処方医の先生や薬局の薬剤師さんに相談してみたらいかがでしょう。
この「クラリスロマイシンＤＳ小児用１０％「トーワ」」は、各社から出ているクラリスロマイシンシロップ用細粒の中でも　特においしく飲めますよ。（でもやっぱりヨーグルト・乳酸飲料・イオン飲料・ジュース類は苦くなるのはいっしょですが。）
　　
ジスロマック小児用細粒には、最近ジェネリック医薬品が発売されました。
各社の味を比べてみましたが、アジスロマイシン小児用細粒１０％「タカタ」（高田製薬）がバナナミルク味で溶けやすく一番服用しやすかったですよ。当薬局に来られるお母さん方にも好評で、おすすめです。

このお薬は通常少量の水に溶かして服用しますが、飲みにくい場合はチョコアイス・ヨーグルト・イチゴヨーグルト・ココア・オレンジジュース・スポーツドリンクに混ぜると飲みやすくなります。
逆に乳酸飲料やバニラアイス・リンゴジュースでは飲みにくくなってしまうので注意しましょう。
ちなみにこのお薬は、インフルエンザウイルスの増殖を抑えるのですが、熱が下がってもウイルスは完全にいなくなったわけではありなせんので必ず処方された日数分を飲みきるのが大切です。